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岡崎の
Claude使用実態
業務の8割をClaude経由で回すまでに到達した俺の使い方。Skill29個・Project構成・運用哲学を全部出す。
2026.05.14 / KOHEI OKAZAKI / MOCHA INC.
[ 01 ]
ざっくり何に使ってるか
ひとことで言うと 業務の8割をClaude経由で回している。チャットUIではほぼ使わず、Claude Code(CLI)+ Skill が主戦場。
- 広告運用(日次・週次・月次レポート、予算調整、除外KW生成)
- インフルエンサー業務(候補リスト作成、案件パイプライン更新)
- クライアント案件(LP制作、SEO記事、YouTube台本、IRレポート)
- 社内オペ(mozへのデータ送信、Heroku/サーバーへのデプロイ)
- 経営系(IR調査、スカウト候補抽出、X運用)
ポイントは 再現性のあるオペは全部Skill化 している点。1回やる作業 → 2回目以降は /skill名 だけで終わる状態を作っている。
[ 02 ]
Skillの全体像 — 29個
広告運用系
9 SKILLS
★ 一番多い
/daily-ads-report
Google Ads 9アカ + Meta 1アカの日次レポート → mozに月次累計を自動送信
/weekly-ads-report
P-MAX 5店舗 + DGの週次レポートを一括取得し改善アドバイス
/monthly-ads-report
新川不動産・ニュースター楽器の月次広告レポートHTML生成
/pmax-analysis
P-MAXの配信面・アセット・デバイス・CTR/CVR分析
/pmax-budget-adjust
月予算残と残日数から日予算を自動調整
/weekly-pmax-spreadsheet
週次レポートをスプシに書き込み(5店舗11キャンペーン)
/new-pmax-account
P-MAX飲食店広告のアカウント新規作成(REST APIで複製)
/dg-report
デマンドジェネレーションの詳細分析
/jogai-keywords
検索語句レポートから除外KWを抽出・納品形式で出力
インフルエンサー系
4 SKILLS
/creator-list
PR案件の候補リスト作成(ヒアリング→収集→精査→提案の3エージェント構成)
/kids2-pipeline
サンヨープレジャーKids2案件の月齢パイプライン更新
/x-scout
X海外アカウント(インフルエンサーエコノミー領域)を調査・リスト化
/x-curate
ウォッチリストの海外アカウント投稿をキュレーション
LP・Web制作系
5 SKILLS
/lp-scaffold
LP初期構成(HTML/SCSS/JS)を業種・ターゲットに応じて自動生成
/ab-test
LP ABテストバリアント生成 → GA4/Adsデータで成果判定
/deploy
レンタルサーバーにrsyncでテーマファイルをデプロイ
/heroku-deploy
Herokuのコンテナpush→release→動作確認まで自動化
/csv-import
CSVのShift-JIS/UTF-8変換・クレンジング・スプシ出力
コンテンツ・SEO系
2 SKILLS
/seo-article
Search Console分析 → KW調査 → 記事作成 → WP投稿まで一気通貫
/meo-comment
MEOレポート用コメント生成
クライアント固有案件
2 SKILLS
/shinkawa-script
新川不動産YouTube Shorts台本を素材フォルダから自動生成 → Google Docsに記載
/nagamasa-calendar
ながまさ整骨院の営業カレンダー画像 → WordPress投稿
調査・経営系
1 SKILL
/ir-summary
上場企業のIR情報(売上・粗利・経常利益・予想)を業界横断で統一フォーマット出力
汎用ユーティリティ
6 SKILLS
/organize-downloads
Downloadsフォルダを拡張子別に整理
/trim-image
画像の余白を自動検出してトリミング
/pdf
MarkdownをPDF化(複数結合対応)
/create-llms-txt
プロジェクトを調査して llms.txt を生成
/generate-permissions
プロジェクトを解析して .claude/settings.json の permissions を自動生成
/nothing-design
Nothing風UIデザインシステム
[ 03 ]
Projectディレクトリ構成
ディレクトリの切り方が一番ノウハウかもしれない。「人間が見て分かる場所」と「Claudeが触る場所」を完全に分けている。
~/
├── .claude/ # Claudeの本体・設定
│ ├── CLAUDE.md # グローバル指示書(全プロジェクト共通ルール)
│ ├── skills/ # 自作スキル30個
│ ├── commands/ # スラッシュコマンド
│ ├── projects/.../memory/ # 自動メモリ(ユーザー情報・好みを永続化)
│ ├── settings.json # 権限・hooks・MCP設定
│ └── server.md # サーバー接続情報
│
├── Projects/ # クライアント・案件ごとのプロジェクト
│ ├── claudes/ # Claude専用のワーク領域
│ │ ├── ads_report/ # Google Ads API + Heroku(moz送信用)
│ │ ├── hub/ # mocha-hub(Pages集約サイト)
│ │ ├── ir/ # IRレポート
│ │ ├── ga4/ # GA4 Data API
│ │ ├── sanyo-pleasure/ # Kids2案件
│ │ └── ...
│ ├── shinkawa/ # 新川不動産
│ ├── pokapoka/ # ぽかぽか整骨院
│ ├── nagamasa/ # ながまさ整骨院
│ ├── ring/ # りんぐ&とりひげ
│ ├── kojimaya/ # 小島屋
│ └── ...
│
└── Docker/ # Docker Composeで動かす基幹システム
├── moz/ # モカ基幹(Laravel + PostgreSQL)
├── giftpool/ # ギフトプール
└── woaky-new-system/ # woaky
[ なぜこれが効くのか ]
- ~/.claude/CLAUDE.md に全プロジェクト共通ルールを書く — 「語尾が!なら即実行」「GitHubのpush先はmochainc組織」「PostgreSQLはAsia/Tokyo」など。毎回説明しなくていい
- メモリ機能(~/.claude/projects/.../memory/) — ユーザープロフィール・技術スタック・案件状況を自動記録。別セッションでも俺のことを把握済み
- ~/Projects/claudes/ をClaude専用ワークに分離 — 「Claudeが書いたコード」と「人間が手で書いたコード」が混ざらない。雑に散らかしてもOK
[ 04 ]
~/Projects/claudes/ の中身 — 24プロジェクト
「Skillにするほどじゃないけど、Claudeで動かしてる」プロジェクト群。1回限りの案件・進行中の分析・社内ツールがここに溜まる。Skillが「型」だとすると、こっちは「現場」。
広告・データ分析インフラ
3 PROJECTS
★ 全Skillの土台
ads_report
Google Ads API + Heroku。日次/週次/月次レポートのSkillが全部ここを叩く。mozへの自動送信もここ
ga4
GA4 Data API。LPのCVR・流入分析を全プロジェクトから呼べる
jogai
検索語句レポートCSVの除外KW分析プロト(/jogai-keywordsの元)
経営・組織
5 PROJECTS
ceo
経営資料置き場。四半期総会スライド、1on1メモ、社員向けハーフ資料など
contracts
クリエイター契約書ビルダー(v4-Bまで進化中)。Pythonで自動生成
mf-rules
マネーフォワード仕訳ルール管理
ir
上場企業IR×AI戦略レポート(Pages公開済み)
expired-patents
期限切れ特許の取得・スコアリング(新規事業ネタ探索)
クリエイター・案件
9 PROJECTS
sanyo-pleasure
Kids2案件の全資料・パイプライン・オリエン管理
todoroki_26Feb_Long
轟ちゃん長尺コンテンツのキャプチャ&インサイト分析
amos
amos社向け提案資料
ayaka
ayaka案件提案(pptx自動生成)
paku
paku案件ワークフロー
mokami
mokami案件のクローラー・通知・PRレポート基盤
list-make / lists
インフルエンサーリスト作成プロト(/creator-listの元)
movies
動画分析エージェント群
youtubers
YouTuber字幕の自動取得・分析
ツール・インフラ
5 PROJECTS
hub
mocha-hub(Cloudflare Pages集約サイト)。新規Pages作るたびにここ更新
claude-share
今見てるこのページ。社内共有用
CreatorCore
個人ナレッジベース(コア知識・センサリーコア・パイプライン構築)
insight-analysis-pro
クリエイター・案件のインサイト分析ツール
article-lp-template
記事LP用の共通テンプレート
スポット案件
2 PROJECTS
worldcup
W杯2026観戦しおり生成(家族・知人分のチケット&PDF統合)
xpost
X引用RT生成プロト(/x-curate / /x-scoutの元)
[ プロジェクトの寿命管理 ]
- Skill化したらプロジェクトは"凍結"扱い — list-makeはcreator-list Skillになったので、もう触らない
- 1回限りの案件はそのまま残す — worldcupみたいなのは「成功事例」として参照用に保存
- 各プロジェクトに CLAUDE.md を置く — そのプロジェクト固有のルール(DB名、API設定、命名規則等)を書いておくと次回も即動く
[ 05 ]
使い方のコツ — 俺の哲学
01
"2回目"が来たら必ずSkill化
1回目はチャットで指示/2回目で「これSkillにして」/3回目以降は/skill名だけ。考えない。
02
グローバルルールをCLAUDE.mdに積む
「日本語で」「テキスト納品物は~/Downloads/に.txtで」「Herokuはcontainer:push→release」が言わなくても効く。違反したら追記。
03
メモリは"記憶"じゃなく"プロフィール"
「岡崎はインフルエンサーエージェンシー代表」「Pythonがメイン」みたいな変わりにくい情報を入れる。揮発性情報はノイズになる。
04
Skillは完成品じゃなく叩き台でいい
最初は雑でいい。使いながら「ここ直して」で進化する。/seo-articleは最初は記事作成だけ → 今はWP投稿・アイキャッチまで自動。
05
APIキーは.zshrcで環境変数化
GEMINI_API_KEYとか全部環境変数経由。Skillの中でos.environ[...]で取る → どのプロジェクトからでも動く。
[ 06 ]
APIキーは .zshrc でグローバル管理
これ、たぶんみんなまだやってない。でもこれやらないとSkillが移植できないし、毎回キーを貼り直すハメになる。今日一番持ち帰ってほしい話。
[ なぜ環境変数なのか ]
- コード/Skillの中にキーを書かない → GitHubに上げてもキー漏洩しない
- どのプロジェクトからでも同じ名前で呼べる → Skillの移植性が爆上がり
- キーを更新するときに1ヶ所だけ直せばいい → プロジェクト中をgrepしなくていい
- 新しいPCに移行する時もzshrcだけコピーすれば動く
[ 手順 — 5分で終わる ]
01
~/.zshrc を開く
ターミナルで
open -a "Cursor" ~/.zshrc
もしくは
code ~/.zshrc
open -a "Cursor" ~/.zshrc
もしくは
code ~/.zshrc
02
export文を末尾に追加
export GEMINI_API_KEY="xxxx"
キーは引用符で囲む。
名前は大文字+アンダースコアが慣例。
キーは引用符で囲む。
名前は大文字+アンダースコアが慣例。
03
反映する
source ~/.zshrc
もしくはターミナルを開き直す。これで読み込まれる。
もしくはターミナルを開き直す。これで読み込まれる。
04
確認する
echo $GEMINI_API_KEY
値が表示されればOK。空っぽならsourceし忘れ。
値が表示されればOK。空っぽならsourceし忘れ。
[ ~/.zshrc の中身例 ]
# ===== API Keys =====
export GEMINI_API_KEY="AIza..."
export OPENAI_API_KEY="sk-..."
export ANTHROPIC_API_KEY="sk-ant-..."
export GOOGLE_ADS_DEVELOPER_TOKEN="xxxx"
export GOOGLE_ADS_LOGIN_CUSTOMER_ID="5641412435"
# ===== Service Account =====
export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS="/Users/koheiokazaki/mocha-official-460263230ea3.json"
# ===== その他のパス =====
export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"
eval "$(rbenv init -)"
[ Skill / コードからの呼び出し方 ]
Python
import os
api_key = os.environ["GEMINI_API_KEY"]
# Geminiクライアント
from google import genai
client = genai.Client(
api_key=os.environ["GEMINI_API_KEY"]
)
Node.js
const apiKey = process.env.GEMINI_API_KEY;
// Anthropic SDK
import Anthropic from "@anthropic-ai/sdk";
const client = new Anthropic({
apiKey: process.env.ANTHROPIC_API_KEY
});
Shell / curl
curl https://api.anthropic.com/... \
-H "x-api-key: $ANTHROPIC_API_KEY" \
-H "content-type: application/json"
[ やっちゃいけないこと ]
- コードに直書き — api_key = "sk-..." はGitHubに上げた瞬間アウト。漏洩したキーは即無効化される
- .env を git管理に入れる — .gitignore に必ず .env を入れる
- キーをSlack/メールで送る — 履歴に残る。1Password等の共有ボールトを使う
- ~/.zshrc 自体をGitHubに上げる — dotfiles公開する人は要注意。中身を分離する
[ チームで揃えたいキー命名規則 ]
GEMINI_API_KEY # Google Gemini
OPENAI_API_KEY # OpenAI
ANTHROPIC_API_KEY # Anthropic (Claude API)
GOOGLE_ADS_DEVELOPER_TOKEN # Google Ads API
GOOGLE_ADS_LOGIN_CUSTOMER_ID # Google Ads MCC
GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS # GCPサービスアカウントJSONのパス
HEROKU_API_KEY # Heroku CLI用
CLOUDFLARE_API_TOKEN # Cloudflare Pages/Workers
この命名で揃えておけば、俺のSkillをそのまま渡してもキー名を書き換えずに動く。チームでSkillを共有する前提なら、ここを揃えるのが先決。
[ 07 ]
ひとこと
Skillを29個作って一番変わったのは、「作業」という概念がほぼ消えたこと。今は「指示書(Skill)を書く時間」と「Claudeに叩かせる時間」しか存在しない。
みんなも、自分が今週2回以上やった作業を1個Skillにしてみて欲しい。それだけで世界変わる。